Profession Journal <判例・裁決例から見た>国際税務Q&A【第27回】「デッド・プッシュ・ダウンとは」を投稿しました。

デッド・プッシュ・ダウンとは、多国籍企業の親会社が、借入金の返済に係る経済的負担を、企業グループの資本関係の下流にある子会社に負担させることをいうとされています。すなわち、多国籍企業グループは、事業に必要な資金を外部からの出資又は負債により調達し、調達した資金を企業グループ内の各社の資金需要に応じて分配するところ、外部から資金を借り入れた親会社がこれを子会社に出資する場合には子会社は負債の経済的負担を負わないのに対し、親会社が外部から借り入れた資金を子会社に貸し付ける場合には、負債の経済的負担が子会社に移転することになります。財務上の観点からは、規模が大きく多額の利益を計上している事業会社に対してより多くの負債を負担させることが合理的であり、税務上の観点からは、税率の高い国で多額の利益を計上し多額の税金を負担している会社に対してより多くの負債を負担させることが合理的で、買収資金の借入れに係る利払いの損金算入により、将来の事業から得られる課税所得の金額を圧縮する手法であって、高税率国に所在する対象会社等を買収する際の課税負担の圧縮策の一つとして、主に欧米の多国籍企業によって広く用いられるとされております。本稿では、かかる多国籍企業グループの措置について、我が国の裁判所がそれを好意的に評価した、ユニバーサルミュージック事件を取り上げます。詳しくはこちら<>(閲覧には会員登録が必要です)


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